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万延元年遣米使節150周年記念事業
実行委員会設立趣意書
1. 経緯
平成22年は、日米修好通商条約批准書交換のために米国へ派遣された我が国の使節が大歓迎を受けてからちょうど150年という記念の年にあたる。咸臨丸も使節護衛艦として太平洋を横断している。
この使節が日本にもたらした特筆されるべき遺産が、横須賀製鉄所(後の横須賀造船所、横須賀海軍工廠)である。ワシントンの海軍造船所を見学してその必要性を痛感した使節の小栗上野介らは、帰国後に木村摂津守喜毅らと共に上申して慶応元年(1865)に横須賀の地で建設を始めた。
明治維新後もこの事業は引き継がれ、海軍工廠として日本の工業の祖になった。そこには、メア・アイランド米海軍工廠での咸臨丸修理を経験した旧幕臣や実作業に携わって多くの技術を身につけた水夫たちが働いた。その後、日露戦争の日本海海戦での勝利について、東郷平八郎元帥は、「日本海海戦で完全な勝利を得ることができたのは、小栗上野介さんが横須賀造船所を作っておいてくれたおかげです」と語ったという。
この造船所建設は、南北戦争のために米国の支援を仰げなかったので、フランスに支援を要請してフランス人技師ヴェルニーが中心となって進められた。設備の一部、とくに現在ヴェルニー公園に保存されているマザー・マシンは、やはり南北戦争で米国留学からオランダ留学に変更となった榎本武揚ら留学生がオランダで発注したものである。
そのような歴史の中で、日米150年の友好と関連諸外国の友人、遣米使節関係者子孫が集まり、横須賀造船所1号ドックで祝うのは、まことに有意義であると考え、横須賀市立自然・人文博物館で9月18日から開催される特別企画「遣米使節150周年を祝う」19世紀の日本とアメリカ−技術革新と近代外交の日々−」の期間中に合わせて150周年記念事業を企画した。
2. 目的
万延元年遣米使節渡米から150周年にあたる平成22年は、その遺産とも言える横須賀製鉄所創設145周年にもあたる。この記念すべき年に関係者が集い、祝賀の会を催して彼らの偉業を称えて彼らの偉業を今の人達の記憶に残す。
3. 実行委員会の構成員
・横須賀の文化遺産を考える会
・横須賀開国史研究会
・咸臨丸子孫の会
以上